漫才『おばあちゃんの褒め方が独特』

おばあちゃんの褒め方が独特
ねえねえ兄ちゃん!今日さあ、道で会ったおばあちゃんにめっちゃ褒められたんだよ!
へえ、珍しいね。なんて言われたの?
えっとねえ、「あら坊や、随分と立派なクチバシねえ。まるでトウモロコシみたい!」って!
トウモロコシ?それって褒められてるの?
え?違うの?トウモロコシって美味しいじゃん?
まあ美味しいけど…ペンギンのクチバシは魚を捕るのに適した形をしてるんだよ。
そうなの?じゃあ、ぼくのクチバシは魚を捕まえやすそうなトウモロコシってこと!?
いや、そうはならんやろ。
あとね!「そのお腹、まるで七福神の布袋様みたいねえ!」とも言われたんだ!
布袋様って、あの大きなお腹の?
うん!縁起がいいってことだよね!?
まあ縁起は良いけど…ちょっと太り気味ってことかもしれないよ?
ええーっ!?そうなの?
普通はそうだよ。
でも「歩き方はまるでヨチヨチアヒルさん歩きね」って!これは可愛いってことだよね?
それはそのままだね。
おばあちゃんの褒め方って、ちょっと変わってる?
ちょっとじゃないよ。かなり変わってるよ。
でもまあ、悪気はないんだと思うよ。
おばあちゃんなりにペンタのことを見て、思ったことを素直に言っただけなんだろうね。