漫才『闘牛』

闘牛
今日は情熱の国スペインの伝統、闘牛について話そう!
闘牛!かっこいい!ぼく、マタドールになる!赤いマントひらり!
急だなあ。マタドールは闘牛士のことだよ。その赤い布はムレータっていうんだ。
ムレータ!お菓子の名前みたい!甘いのかな?
食べ物じゃないよ!布だってば。ちなみに牛は赤色を認識できないらしいぞ。
ええっ!?じゃあなんで赤いの?トマトケチャップが好きだから?
違うわ!血が目立たないようにとか、観客を興奮させるためとか言われてるんだ。
へえー!じゃあぼくは水色のムレータ!ペンギンカラーだ!
だから色は関係ないんだって…。それに闘牛はとても危険なんだぞ。
大丈夫!ぼくが戦うのは、海の王者、マグロだから!
なんでマグロ!?闘牛は牛と戦うんだよ!陸上の話!
でもマグロって突進力ありそうじゃない?ビチビチッて!
全然イメージが違うなあ…。まあ、闘牛ごっこ、楽しそうで何よりだけど。
でも…牛さん、ムレータに突っ込むの、本当は嫌なんじゃないかな…。
え?ペンタ、急にどうしたんだ?さっきまであんなに楽しそうだったのに。
だって…牛さん、痛いのかなって思ったら…かわいそうになっちゃった…うわーん!(泣)
あー、泣くなよペンタ。確かにそういう意見もあって、大切な視点だよ。
牛さんも、本当は草原でごろごろしたいだけかもしれないのに…ひっく…(泣)
そうだね…。だから最近は動物愛護で、やり方を変えたり禁止する地域もあるんだ。
よしよし、泣かないでくれ。マグロとの闘いは、お風呂でやることにしなさいな。