漫才『壁掛けテレビ』

壁掛けテレビ
最近、壁掛けテレビって流行ってるよな!部屋がすっきりしておしゃれなんだって。
かべかけ?壁に直接絵を描くテレビのこと?兄ちゃん、新しいお絵描きセット?
違う違う!テレビ本体を壁に取り付けるんだよ。絵じゃないって。
へえ!じゃあ、ぼくが壁に大きな四角を描いて、そこにニュースキャスターさんの絵を描けばいい?
だから絵じゃないんだってば!本物のテレビを壁にくっつけるの!
ええ!?テレビを壁に!?どうやって?画鋲で四隅をブスッて刺すの?
画鋲じゃテレビを支えきれないだろ!専用の金具を使って、しっかり壁に固定するんだよ。
ふーん。じゃあ、ぼくんちの壁、コンコンって叩くと軽い音するけど、大丈夫かな?
お、いいところに気づいたな。石膏ボードの壁だと、下地を探して補強が必要な場合が多いんだ。
なるほど!じゃあ、壁の裏側に誰か住んでるのかな?テレビの裏から「こんにちは!」って!
誰も住んでないよ!ただの壁の構造だって!
えー、でも壁に穴開けるんでしょ?壁さん、寒くないかなあ?絆創膏貼ってあげないと!
壁は寒くないと思うけど…まあ、賃貸だと大家さんの許可が必要なこともあるから注意だな。
わかった!壁掛けテレビって、テレビが壁を応援してるんでしょ?「壁さん、がんばれー!」って!
テレビは応援しないよ!ただ掛かってるだけ!ペンタの発想はどこから来るんだ?
兄ちゃん、全然わかってないなあ。壁掛けテレビの良さが。壁と友達になれるチャンスなのに。
え、ペンタが呆れるの!?そっち!?
だって、壁さんと仲良くなれたら、テレビの裏にこっそりお菓子置いとけるじゃん!
お菓子の隠し場所のために壁掛けテレビを語らないでくれるかな…。
もういいよ!ペンタはまず、テレビと壁の関係から勉強し直そうな!