漫才『ずいずいずっころばし』

ずいずいずっころばし
ねぇ、兄ちゃん。「ずいずいずっころばし」って変な歌だね?
あれは日本の古い童謡だよ。意味を知ると結構面白いんだ。
そうなの? ずいずいって、カタツムリのこと? のろそう!
いやいや、それは違うな。昔の人が行列が進む様子を言った言葉らしいよ。
へぇ。じゃあ、ごまみそずいは、美味しそう! おやつ?
うーん、ごまみそずいも、歌のリズムかな? 食べ物じゃないって説が多いね。
なーんだ。おやつかと思ったのに。ちょっとがっかり。
じゃあ、「茶壺に追われて」って歌詞は知ってる?
茶壺がおいかけてくるの? 怖いよぉ! 逃げなきゃ!
違う違う。昔の偉い人のお茶を運ぶ行列のことだよ。出会うと道を譲ったんだ。
そうなんだ! じゃあ、「とっぴんしゃん」は?
それはね、慌てて戸を閉める音や、隠れる様子だって言われてるよ。面白い表現だよね。